HonoがPRを閉じた理由
Yusuke Wada
FOSS4G分科会シンポジウム 2026「AI時代のFOSS4G」 ・ November 1, 2026
Yusuke Wada
- Cloudflare Senior Developer Advocate
- Creator of Hono

Hono
- JavaScriptで動くWebフレームワーク
- GitHub上でOSSとして開発
- 2021年12月〜
- 32K stars / 月間2.67億 ダウンロード
- hono.dev
-# api.npmjs.org 2026年9月
10月5日
honojs/honoで外部からのPRを閉じた

何をしたか
- 外部コントリビューターからのPR = Pull Requestを受け付けなくした
- PRを作れるのはコラボレーターだけ
- 実質メンテナー2人
悲しい話
- Honoがここまで来れたのはPRのおかげ
- 例: RegExpRouter by usualoma

閉じた理由
- コードの無価値化
- 貢献のため「だけ」の貢献
- PR増えすぎ
1. コードの無価値化
コードを書くことに意味がなくなった
- AIを使えば誰でもコードを書ける
- → メンテナも人の力を借りずに書ける
- → PRでコードを書いてもらう必要がない
- (モデルの使用料はかかるが…)
2. 貢献のため「だけ」の貢献
「AI Slop」??
- 「低品質」でもない
- モデルが賢くなっている
- PRのコードの質は上がってきた
- → Slopとは呼べない
問題は「態度」
- 直す必要のないものを直す
- → そのPRほんとに必要??
- リポジトリをスキャンして修正点を探してる
貢献のため「だけ」の貢献
例: Hacktoberfest
- 毎年10月に開催
- OSSにPRを送って承認数を競う(2025年まで)
- 数を満たすとTシャツがもらえる!
- Tシャツをもらいたい「だけ」のPR?
例: バグバウンティ
- CVE(脆弱性)発見に対して報奨金が支払われる
- → お金をもらうため??
態度が悪い
- AI以前からある話
- 「有名OSSに貢献をした」という実績が欲しいだけ
- 困ってもいない、欲しくもない
- → 頑張ってる人と同じに載ってほしくない

金を稼ぐための貢献?

金を稼ぐための貢献
- GitHubのプロフィールに有名OSSへのコントリビュートを載せる
- 実績になる
- 就職に有利になる
GitHubのプロフィールページ

Honoが踏み台にされている
- Honoが態度の悪いPRで「金を稼ぐこと」を助けていたらすごく嫌だ
3. PR増えすぎ
そもそもPR数が増加してる
- 2025年7〜9月 → 82
- 2026年7〜9月 → 345
- 見きれない!
-# honojs/hono
体験談
- 朝起きたら12個 → 今はもっとの時がある
- 同じ人から何個も
- issueが立った瞬間に修正PRが何個も




PRをベースに発展してきたGitHubモデルのOSSは死んだ??
PRとは違う貢献の仕方
PRとは違う貢献
- Issueを立ててもらう
- PRをレビューしてもらう

defineHandler



まだまだ課題はある
Issueによる貢献
If you have already fixed it in your fork, you can link the branch in the issue. A maintainer may open a pull request from it, and your commits keep your name.
docs/CONTRIBUTING.md
- フォークのブランチはIssueに貼っていい
- よければメンテナがそのブランチからPRを作り、co-authorにする
Issueにブランチを貼ってくる
- 10月5日以降のIssue 34 件のうち 17 件がフォークのブランチ付き


貢献のため「だけ」の貢献はまだまだある
Issueについての記載を削除

今後へ向けて
PRとは別のやり方を考えていこう
ありがとうございました